エンジンは始動するのですが、シフトが全く入らず走行不能の状態での入庫です。診断機でP060エラーコードを拾い、キャリブレーションを行い、デュアロジックの機能を確認しました。その結果、クラッチのストローク不良と判定。クラッチオーバーホールを施工しましたが、その際、もうひとつ落とし穴がありました。

レリーズベアリングを押すレリーズフォーク(イラスト3)にクラックが入っていたのです。

これではクラッチディスクを交換しても正常には作動しません。M/T脱着の二度手間を避けるためにも、故障の真の原因追及は不可欠ですね。

(広島フロント 中安)