今自動車整備工場に必要なのは、「車検・修理・整備における品質向上」と「業務効率化に向けたサポート体制」です。

クルマ社会の進化が止まりません。「CASE」「MaaS」といった安心・安全面が最重要課題となり、また、自動車整備業も従来の自動車分解整備業から自動車特定整備業と移り変わっていきます。
クルマの整備について顧客に本来の整備を理解してもらうにはいくつかの要因が影響します。正しい整備技術を身につけるには整備マニュアルや整備情報システムが必要となり、それらを束ねるサポート体制も必要となってきます。

《市場環境、背景》

最新の車両は昔のクルマのように機械式の時代とは違い、コンピューター技術が多数使用されており、あらゆる部分に影響を与えます。
整備に対しての正しい理解と顧客への明確な説明が不可欠であり、内容が正確に伝わらなければ不満の原因にもなり、信頼関係にも影響があります。また、故障診断や修理費用(レバレート)が正確に把握できていれば修理の提案についての不安も解消されます。メカニックは、正確な情報や正しい作業手順の情報があれば、故障探求も自信を持って作業できます。クルマの整備、修理の不安感を軽減するために、さまざまな懸念事項を払拭できる正しい教育やトレーニングが必要です。

《整備業界での動き》

自動車特定整備事業に制度変更され、分解整備+電子制御装置整備、カメラ、レーダー関連の脱着、交換の場合にはエーミング作業が必要です。また、OBD車検で警告等の点灯は不可で、電子制御装置の修理、調整を行うことが必要です。診断機、知識、情報、サポートが欠かせません。
日本でも電子制御装置の整備が法的に動き始めました。これらに対応するために電子制御についての知識が必要となります。今現在は、これらの整備に対応するための準備期間として捉えるべきです。

《整備の高度化への対応》

1980年代、自動車メーカーは排気ガスを制御するためにコンピューターを活用し、現在ではエンジン制御だけでなくコントローラーエリアネットワークを施して常に相互に通信するマイクロプロセッサを搭載しています。これらはエンジンだけでなくGPS衛星ナビゲーションまでほとんどすべてを制御します。

《On-Board Diagnostics (OBD)》

多くのコンピューターを搭載した最新の車両では、OBD診断ツールが整備工場に欠かせません。複雑な修理作業時以外に日常のメンテナンスでも故障コードのクリアや、交換部品の設定をするためECUにアクセスする必要があります。これは診断ツールを経由してのみ可能です。
今、自動車整備工場に必要なのは、ここに挙げたような内容を時間、費用、知識の面で効率よくトレーニングできるシステムとそれをサポートする体制です。

次回はそのトレーニング内容とサービス内容をご紹介いたします。
整備事業に携われる方々へ企業の成長と成功へとお手伝いができるのではと思います。

(西山)