カイセ株式会社は1955年創業、70年にわたって電気計測器の開発・製造・販売を展開している企業です。

KG-500 サーモグラフィーカメラ

物体の温度を可視化することで自動車整備を効率化

このサーモグラフィーカメラは可視画像と熱画像を、5パターンで合成したブレンド画像として表示でき、画像データを本体内蔵の3Gメモリに保存してPCに出力可能です。本体画面上には中央の温度だけでなく、画面内の最高温度と最低温度を自動的に表示します。

正常に作動しているイグニションコイルは、上部の温度が少し上昇するのに対し、作動していないイグニションコイルは温度が上昇しないため失火を特定できます。失火している気筒のエキゾーストマニホールドは、暖かい空気が抜けるだけとなり燃焼している気筒よりも温度が低くなるため失火を特定できます。

走行後のタイヤ表面温度を見ることでホイールアライメントの不良が確認できます。アライメント正常時はトレッド面全体の温度が上昇しますがキャンバー角が狂うなどアライメント不良時は内側や外側に偏って温度が上昇するため不良を発見できます。また、空気圧が不足している場合はトレッド面ショルダー側の温度が上昇し空気圧過多の場合はセンター部の温度が上昇します。

走行後にブレーキディスクの温度を見ることでブレーキキャリパーの戻り不良(固着)の確認ができます。キャリパーの戻り不良で引きずりが起きているとブレーキディスクの温度が異常に上昇しますので左右の温度差を見ることで不良を発見できます。

その他にもシートヒーター、リアデフォッガー、インタークーラー、オルタネータ、バッテリー周辺など画像で確認することが可能です。

SK-2500 自動車整備用オシロスコープ

センサーやアクチュエーターの信号波形観測に

測定対象を自動車整備リストの中から選択することで電圧軸と時間軸の設定、トリガー、波形表示位置を自動で調整。簡単に見やすい波形を表示します。オシロスコープによる圧縮抜け(相関コンプレッション)の確認も可能です。サーキットテスターとして使用できるDMMモード機能、操作状況に応じたヒントを表示するヘルプ機能付き。

SK-2500使用例

グラフモードでカム角センサーとクランク角センサーの波形観測

テストロッド先端を対象となる端子に接触、自動車整備リストで対象項目を選択すると各設定が自動調整されクランク角センサー(CH1)の波形が表示されます。電圧軸、波形位置を調整してCH2の波形表示位置を確保します。CH2キーを押すとカム角センサー(CH2)の波形が表示されます。CH2の電圧軸をCH1と同じ値に調整し、波形を見やすい位置へ移動します。

バッテリー電圧とオルタネータ充電電流の同時測定

テストプロッドの先端をバッテリー端子に接触させます。クランクアダプターのスイッチを40Aに合わせてオルタネータのB端子にクランプします。電圧軸、時間軸の調整を行います。トリガーホールドを10Vに設定しクランキング時の電圧降下で波形を停止させます。エンジンを始動させ波形を見やすい位置へ移動し表示された波形を確保します。