クルマの先進技術に対応するために、設備投資・人材育成など今後、高度化がネックとなり、整備工場が減少傾向になることも予測されます。

部品の需要と供給のバランスにも影響があります。交換部品に対し、純正部品や優良部品を供給し、即納体制やそれを強化していくことだけでは、事足りません。まして安い粗悪品や価格競争などという時代でもなく、部品を供給する側も社会的責任を持たなくてはなりません。

部品卸業は整備工場の悩み事を共有し、何をすべきかを考え取り組んでいくことが大事だと考えます。その一つが、「技術情報」です。
EUでも整備工場が単独で生き残るのが困難な状況は同じです。専門知識や技能の習得を組織で取り組むことが必要となっています。
世界では整備工場の支援体制の一つとして、情報のオープン化をすすめ、自動車メーカーに整備情報の開示を義務化し、電子整備情報を公開しネットワーク化することで、整備工場の存在感を打ち出しています。

コロナ終息も少し見え始めた今、技術情報不足という壁を乗り越えるために、講習会の開催を来年初めに計画中です。整備技術情報、現場で役立つ情報、実践的トレーニング、参加会員同士の技術交流、ネットワーク構築など、整備技術者にとって役立つ内容満載で。ぜひ、ご参加ください。

(西山)


TFブリュッケ

情報の一つとしてお伝えしておきたいのが、『TFブリュッケ』という企業です。
自動車整備における必要三要素は、ハードウェア(スキャンツール・工具)、ソフトウェア(マニュアル・整備情報)、経験値(整備をこなした数)の3つです。これらを通じて輸入車整備事業をより運営し易くし、お客様の選択肢を増やし、より正確な整備を適正な価格でご提供し、結果、メカニックの社会的向上・生活の安定につなげていきたいとの思いで活動されており、他に類がない取り組みと言えます。

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