近年モビリティの世界で注目されるキーワードに『CASE(ケース)』があります。これは、Connected(つながる)、Autonomous(自動運転、Shared&Services(シェアリングとサービス)、Electric(電動化)の頭文字を繋げたもので、次世代車の進化の方向性を表した言葉です。

Connected(コネクテッド)とは、いわゆる通信機能です。自動車とほかの車や道路、インターネットとの接続が進むことでメリットとして自己発生時の敏速な救助を可能にする緊急通報システムです。運転中の行動データを測定し保険料を算定するテレマティクス保険、自動で盗難を知らせる盗難車両追跡システム、その他の車と相互接続により渋滞や事故の発生をリアルタイムで感知、回避したり音楽や映画、ゲームを自由に楽しめるなど、自動運転のクルマが実用化されたときに通信とセットで新しいサービスが生まれることが期待されています。インターネットが普及することで自動車社会が大きく進化する可能性が期待されます。

Autonomous(オートノマス)は、自動でクルマを走らせる技術です。衝突被害軽減ブレーキやオートクルーズコントロールという形で実用化され始めている自動運転技術です。完全なる自動運転が理想なのですが、現在普及が進んでいる衝突被害軽減自動ブレーキや全車速追従機能、車線キープのステアリングアシストなどの機能は「自動運転」の入り口と言えます。

Shared&Services(シェアリング&サービス)は、クルマの新しい使い方です。これまでは個人が購入し所有するのがほとんどでしたが、これを「必要なときだけ借りる」「共同で所有してカーシェアリングする」など、コスト安や利便性を求める人にクルマの新しい使い方を広めるという考え方です。

Electric(エレクトリック=電動化)は化石燃料からハイブリッドや電気自動車『EV』へ動力源を移行する流れです。これは地球の環境問題対策ともかかわるものでクルマが排出する二酸化炭素を減らすという大前提が背景にあり、電動化によりコネクテッド化や自動化などほかのCASEの要素も実現しやすいとも言われています。

MaaS(マース)とは「Mobility as a Service」の略で、移動するということをサービスとして捉えるという考えです。
クルマが『CASE』を進化させた先にある状態を示すのが『MaaS』です。自動車や人の移動に関して、その需要と供給を最適化して快適なモビリティ環境を提供するサービスを狙っています。クルマだけでなく電車やバスなどの公共交通も含まれています。複数の交通手段の決済の統合から始まり、コネクテッド機能を搭載した自動運転のEV利用まで、クルマ社会が大きく進化するためにも幅広いアイデアが検討されている段階です。