冷却水の警告等が時々、点灯しての工場へ入庫です。走行は約50,000km。アンダーカバーの一部に冷却水が付着しており、その周辺も冷却水が付着していました。
ウォーターポンプ側の当たり面が腐食して盛り上がり、Oリングに数か所の窪みができて密閉、密着低下を起こす状態にまで変形していました。アルミが腐食ということで電解腐食も疑いましたが、Oリングがこの様な状態とは…。
今回はご予算の都合により当たり面を均一に磨きOリングを全数交換、BMW純正クーラント交換、またウォーターバイパスパイプにもクラックがあり全ての交換での不具合は解消しました。
クーラントの選定に際しては、サーモスタットやヒーターバルブなどを錆やスラッジから保護し、アルミラジエターの腐食防止やメカニカルシールを保護できるクーラントを選ぶことが非常に重要であることを再認識しました。冷却水の性能や濃度など、その車両にあったクーラントの選択と水回りのメンテナンスの必要性をユーザー様へご提案致しました。
取材協力:㈱フリーク様