新型コロナが招いた状況によりすべての業界では何かしらの我慢や制約の中、気持ちも重苦しい雰囲気で沈みがちですね。国際通貨基金(IMF)は、”ウイルスの感染拡大は100年前のスペイン風邪以来の危機であり、コロナによる影響で世界恐慌以来の不況になる”と予測しましたが、さらに最悪の不況となると警告を出しています。今回のコロナ感染によって悲惨な事態に陥らないように認識することが大切だと思います。政府はコロナを収束させるために休業要請を出していましたが、コロナを避けるだけでなくすべての企業やビジネスを継続できる策も大事だと思います。

コロナ対策として経済活動の自粛を促し、経済を犠牲にするとどうなるでしょうか?
感染防止のために会合や催事は中止、飲食店は営業禁止、あらゆる商売が止まり、雇用も無くなってしまいます。そのようにして一度止めた経済は落ち込みだしてしまい、再び立ち直るためには多大な時間や労力がかかってしまいます。つまり社会全体の復興がさらに遅れることになりえます。一度閉鎖してしまうと、顧客が再び戻ってくるのはとても難しいかもしれませんね。経済は根絶せずに根本的な見直しと対策をすることに尽きると思います。

数々のウイルス報道の中では、この危機をどのように乗り切るかをメッセージしたドイツのメルケル首相が印象的でした。”連邦政府を頼ってください”と穏やかに語る姿は何よりも誠実さが感じられ、安心感のある政治家だと思わせましたし、それと同時に、私たちもお互いに相手を気に掛け合うことが大切なのだと感じさせました。

この様な状況下だからこそ時間を無駄にせず、今出来ることを考えたいものです。例えば、顧客対応に向けスキルを身につけたり、社内教育に投資したりすべき時かもしれません。
また、善い本を見つけて読書するなど価値観を高めることも良いでしょう。
次に起こり得るかもしれない事態に対処できるように、そしてコロナ収束後のためにも、”今は安定した企業を存続させていく準備期間だ”と考えると、今やるべきことが少し見えてくるかもしれません。