昨年12月から道路交通法が改正され「ながら運転」の罰則が強化されました。最近各ディーラーはTVキャンセラーを取り付けた車両に対し、無償保証の対象外としてサービス入庫を拒否する場合があるようです。

その場合「キャンセラーを外せばいい」というわけにはいかず、その行為がECUに残っている可能性もあります。特に電子制御車両において機器のデフォルトを変えると、不具合が発生した際に原因と責任を明確にできません。新車からは必ず定期点検で不具合によるプログラム更新がされます。走行に関わることやナビに不具合がある場合もアップデートを行いますが、キャンセラーが装着されていれば、その要因がプログラムなのかキャンセラーなのかの判断がつかず、保証に関わります。またパワステ、トランスミッションの制御にも影響を及ぼす可能性もあります。

クルマの購入時、取説や契約時に記載事項が優先され一般的には保証範囲が規定されます。要は新車販売時の状態が条件でメーカーが事故防止としてシステムに制限をかけているのを解除するのは、正規ディーラーとしてはコンプライアンスに反します。
自己責任なのですが、何か事があれば取付業者側の問題にもなり得ます。ユーザー様と冷静に対処しなくてはいけませんね。