BMWに限りませんが、洗車後や雨の日にヘッドライト内が結露する(…というより滝のような水滴が流れる!)のはやっかいな症状です。ヘッドライト内部は気密なので、高温で水滴が蒸発すると空気中の水分を取り込んで、水分が抜けない、水滴がついたままの状態になります。また検査では光量不足の状態で水滴が乱反射し光軸が測れない場合もあります。交換するにもヘッドライトASSY交換となり、片側だけで約30万円と非常に高価です。しかも、構造は新品部品でも変わらないので、年数が経つと結局同じ症状になります。主な原因は、レンズのシーリングの劣化と思われます。
この症状の対策として「ヘッドライトリペアKIT」なる部品があります。これは主にライトハウジングの通気口部分の部品セットなのですが、詰まりやゴムの劣化などで本来の機能を果たしていないことがあるようです。こちらの部品は№6311 7296 902 4,000円ほどなので交換とレンズ内を乾燥させ、シーリング直しと同時交換でより良い結果になるかと思います。
取材協力:㈲ティーフレール様 ㈲河井自動車様