前号のこのコーナーで「LIQUI MOLY オイル」をご紹介しましたが、その後『アプルーバルオイル』取得のことや入庫車種の適正なオイルに関する問合せが増えました。
ヨーロッパ車はエンジンオイルを燃焼させて潤滑(燃焼することを前提に作られたオイル)する一方、日本車のエンジンオイルは燃焼させずに潤滑(燃焼しないことを前提に作られたオイル)するという違いがあり、粘度が大切なのではなく車種に適合したオイルが必要なのです。引き続きエンジン本来の性能発揮にフィルター交換の際にはフラッシングする重要性もあり、エンジン内部の添加剤類やその為の商品ラインナップもあります。
Thankyou新聞№37の「排気ガス後処理装置用センサー」の記事中でDPFを紹介しました。DPFとは、ディーゼルエンジンから発生するPM『すす』を始めとする有害な微粒子を除去するフィルターで、エンジンとマフラー間に装着します。DPFの寿命は30万km~50万kmと言われておりますが、現実的には10万km~20万kmで詰まり、交換になると非常に高額です。
DPFは詰まったPMを燃焼させ除去することができますが、交通環境にも大きく影響され、渋滞や短距離移動の走行ではフィルター内で目詰まりします。排気効率も低下し、燃費の面でもデメリットとなります。DPFはフィルター内に溜まった微粒子や、『すす』をエンジンンの排気音を下げて微粒子を自動燃焼させるシステム(DPF再生)があります。
DPFメンテナンスとは、DPFを車体から脱着せずにフィルターに直接液剤を吹き付け燃えきれなかった『すす』を改めて燃えやすい状態で強制再生する製品です。尿素SCRシステム装着車を含むすべてのDPF装着車に使用でき、短時間作業、収益性と少ない投資で性能維持できます。メンテナンスを考えるときエンジン内部での燃焼から排気までのトータルメンテナンスと低コストで強制燃焼の回数を減少でき、燃費の向上にもメリットがあります。