昨今、自動車整備士を目指す若手が減り、整備専門学校へ入学する学生も激減しています。このように整備業界は縮小傾向にあるので、将来に向けて早急な取り組みが大切です。
今回紹介するElectude社は、本社は米国ボストン、開発拠点はオランダで25年以上前から自動車関連教材を開発しています。現在、世界55か国で自動車関係機関や自動車メーカー、自動車整備学校講師など、約30万人が利用しています。
この中には以下の3つの学習タイプがあります。
ステップ①
レッスンで学ぶ
ステップ②
クイズを使ったテスト
ステップ③
シミュレーターで練習
各種内容では自動車の全域にわたっており、パワートレイン、エレクトリカル、足回り、ボディコンフォートなどのカテゴリーで収録した学習ツールが提供されています。また、実践的な学習手法として、内燃機関の仕組みや構造、各種テスターを使用した問題解決のためのメンテナンスなど、正しい活用方法をトレーニングできます。
バーチャルの世界でマルチメーター、オシロスコープのツールを利用することで、実際と同様にさまざまな操作を試すことも可能です。シミュレーターではさまざまなケースが含まれており、エンジン診断以外にも最新技術の動画、車両全体のシミュレーション演習も可能となっています。また、コンポーネントの役割と内部の機能がどのような動作するかを実際に見ることが可能です。
学科と実践の実質的な学習ができるので、スキルアップや知識が高まり、モチベーションも上がることが期待できます。
経営者側としては、少ないコストで整備士の技術を効果的に上げることできます。
ベテラン社員から若手メカニックへ整備技術の伝達は大変困難です。まして時間の制約があればなおさらです。このeラーニングなら、直接伝えきれない場合でも帰宅後、自宅で学習することも可能です。
今後の自動車整備教育には、最新教育の変化に対応する最新の情報に伴ったツール、リソース、トレーニングが必要です。このような整備トレーニングは、今後の自動車整備教育のあり方を変えていくのではないでしょうか?