最近のプジョーに多くみられるタペットカバーからのオイル漏れの症状です。エンジンオイル漏れにて入庫、タペット周りのオイル漏れを確認。まずはタペットカバーガスケットの交換作業にかかります。しかしタペットカバーを外してみると…なんとタペットカバー本体が溶けている?(↓)

今回の原因を探ってみると、タペットの近くに装着されているタービンの熱によるものだと判明。遮熱版などの対策がないため長時間の走行だとタペットカバーが溶けてしまったようです。
(メーカーの対策は不明)

今回の作業はタペットカバーAssy交換となりました。タペットカバーも改良?されているのか品番変更にて同時交換部品が必要でした。
タペットカバーとブローバイホースの取り付け口も変更されているようです。
(インテークパイプとハーネスカバー)↓

今回のように最近輸入車でのオイル漏れトラブルが多いようですが、ひとつにはエンジンオイルの選択に原因があるようです。API規格(アメリカ石油協会が定めた規格)、ISLAC(国際潤滑油標準化承認委員会が定めた規格、米国と日本の自動車工業会が共同で制定)、ACEA規格(欧州自動車工業会が定めた規格)主にこの3つの規格があります。ユーザーの要望による粘度でエンジンオイルを選択されているかもしれません。

エンジンオイルの選択によりエンジンに使用されているガスケット類の劣化が早まる傾向があるようです。愛車のエンジンにあったオイル規格、粘度を正しく選択し、ユーザーへ推奨オイルを提案することが大切だと思います。

取材協力:㈱オートマックスサービス様