「将来のことを考えて設備投資したいけど資金が足りない…」-経営者にとって資金調達は悩みのタネです。資金不足を解消するには、融資を受ける以外にも「補助金や助成金を活用する」という手段があります。どちらも国が交付する給付金であり、返済の必要はありません。ただし、助成金は、要件を満たしたものであれば原則だれでも受け取れますが、補助金は審査に通過しなければ受け取れません。また補助金は公募期間中にも関わらず、予算額に達した場合に終了するので事前に情報が必要です。

例えば、国土交通省による今年度の外部故障診断機(スキャンツール)導入補助金の公募受付は異例の早さで1億6千万円の予算を超えたため期限前に終了したようです。24年度には車載式故障診断装置(OBD)車検で先進安全技術の作業を省略した車両は車検に通らないと決定した背景と先進安全技術の普及でしょう。

一方、助成金は分かりやすくいうと「ご褒美」として交付されるお金です。例えば、業務改善の助成金は、事業所が業務の効率化や働き方を見直し、生産性の向上を実施するための設備投資を行った場合に費用の一部と助成するというものです。
助成金を受給したいと考えた場合、以下のようなスケジュールが一般的でしょう。

  1. 助成金交付申請書の記載、事前計画作成などの提出後、認定待ち
  2. 就業規則変更、インターバル制度、生産性向上に資する機器類導入
  3. 事業実績報告書の提出で助成金申請
  4. 助成金額の確定後に受給

助成金受給には計画と実績を繰り返し行う必要があり、あくまでもそれ自体は手段だと思われます。改善意識は事業所が活性化していくのに大変重要だと思います。

働き方改革が叫ばれているなか、生産性向上を図るべく様々な取り組みが注視されており、多くの支援制度があるようです。詳しくはお付き合いのある社会保険労務士さんにご相談されては如何でしょうか?