各自動車メーカーは製造時にリベットの適用を大幅に増やしており、補修作業においてアルミの使用が多いヨーロッパ製自動車の整備においてもリベッターは必需品となっております。

W+S社『XPress800』は、自動車補修に必要とされるさまざまなリベット作業をモジュール交換により対応できる最新型リベットシステムです。
この製品は、メルセデスベンツより認定リベッターとして登録され、現在進行している車体整備工場の認証でレベル2以上の必須ツールとされました。
現在、自動車のボディー構造は軽量化や運動性能向上のためにアルミニウムが多用されています。アルミ同士の接合やハイブリッド構造(アルミ+スチール等)では従来のスポット溶接ができず、リベット+接着剤の組み合わせが主流です。

新車製造時の接合として、①SPR(セルフピアシングリベット)方式のリベットを使用するのが一般的ですが、他にも②FFR(フローフォームリベット)で接合するケース、③BR(ブラインドリベット)を使用するケースとまちまちです。

①SPR(セルフピアシングリベット)
②FFR(フローフォームリベット)
③BR(ブラインドリベット)

鋼板同士の接合においても、例えばMB最新の車体ではセンターピラーやロッカーパネルにおいて1,500MPaクラスの超高張力鋼板を使用かつ非常にシビアな板組となっています。新車製造時はスポット溶接されていますが、補修の現場ではスポット溶接機ではスペック不足のため、6.7mm径の貫通穴をあけて特殊なブラインドリベットで止めるように指示されています。
またBMWの補修プロセスでもリアサイドパネルで新品交換にSPR+接着剤での施工が指示されておりボディーショップにおいてもリベッターはなくてはならないものになりつつあります。

資料提供 株式会社ヤシマ